
連続ラジオドラマ ~シアワセの高取家~
番組概要
高取家はママとパパと娘と息子、じいじ・ばあばの6人家族。ごく普通に生きてきてごく普通に暮らしています。
普通の中にある、普通のシアワセがどれほど大事なものなのか・・・
毎日起きる家族の中のちいさな出来事がとても愛おしく幸せに感じられる連続ドラマです。
演じるのは、RKBのアナウンサー5人です。5人で高取家6人を演じていますが、たまに登場する他の出演者も全て5人が演じ分けています。しかもセリフは全て博多弁です。
ポッドキャストで配信中!
登場人物
声優はRKBアナウンサー(2025年12月時点)
※イラストをクリックすると、より詳しいキャラクタープロフィールがご覧になれます。
高取仁美 (36)
声優:本田奈也花
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博多生まれ、博多育ちの専業主婦。姑とも仲良し!
高取大輔 (39)
声優:冨士原圭希
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仁美の夫。
住宅販売会社のサラリーマン。フィギュアが大好き
高取まりん (9)
声優:富永倫子
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仁美の娘。
家の中では勝気で口が達者だが、外では自分を出せない完璧な内弁慶。
高取春太 (3)
声優:池尻和佳子
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仁美の息子。
予測不能な3歳児。
高取哲三 (68)
声優:龍山康朗
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仁美の義父。
団塊世代。元郵便局の配達員。
俳句名人(自称)高取哲三の渾身の俳句集
高取美智子 (64)
声優:池尻和佳子
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仁美の義母。
小倉生まれ。元看護師長、テキパキしている。
~制作~
ライト・スタッフ・ギルド (代表・阿久根知昭)
もっと知りたい高取家
高取仁美による家族紹介
あたしは高取仁美、36歳。博多生まれの博多育ち。大学を出て本当は編集者になりたかったけど、住宅販売の会社に就職して、そこでダンナと出会い結婚。家事と子育てをやってる専業主婦。学生時代の友達とは今でも親交があり、ママ友も多い。なので、ランチ時にはよく誰かと外に出ていく。中学では陸上部、高校ではバスケット部、大学ではテニス部という、その時のタイミングでいろんなスポーツをやった。アメリカに語学留学したこともある。憧れは西海岸だったけど、見つかったホームステイ先は、海のないカンザスだった。一週間ほどの留学だったので、ダンナからは『旅行』と言われている。テレビのサスペンスドラマが大好きなので、家事をしながらドラマの再放送を観るのが日課。
うちのダンナである高取大輔は、オタクである。サブカルには関心を寄せるが、一般的なことにはあまり関心がない。中学時代は吹奏楽部に所属していたこともあるが、すぐに辞めて帰宅部となり、毎日ゲーム三昧の日々を送っていたらしい。パソコンもそれなりに操り、軽いプログラミングなどはスイスイとやってのけるスキルがあるので、機械的、数字的なことはやってくれて便利。あたしが就職した住宅販売の会社の先輩として知り合った。最初、あまり自己主張せず、目を合わせると照れてモジモジするとこが可愛いと思ったが、結婚してからも続くモジモジにはイラつく。出世には興味なく、ずっとヒラ社員だったが、つい最近係長になった。基本、やる気のない人だが、たまにやる気を出した時、予想を遥かに上回る活躍をする…と思う。
お義父さんの高取哲三は、高取家ヒエラルキーでは最下層にいる団塊世代のおじいちゃん。郵便局員として職務を全うし、リタイアした。よく全学連がどうとか、セクトがどうとか、当時のスチューデントパワーが凄かったとか言うけれど、お義母さんによると、高卒で地方公務員になった地元ピープルなので学生運動からは一番遠かった人らしい。ただ、配達員として西新を走り回り、この土地で季節と町の移り変わりを見てきたせいか、風景を見て句をひねったりすることを好む。しかしそのほとんどが面白くないダジャレとなる。釣りは天才だし将棋は達人だと豪語するけど、釣りは、誰でも釣れる場所でもまったく釣れないという技をくりだすし、将棋は、相手が勝たせてあげようと目をつぶって指しているのに、がっつり負けてしまうという名人芸を披露する。そういった意味の天才であり達人だったりする。
孫にはめっぽう弱い。孫の卒園式や入学式では一番泣く。
お義母さんの高取美智子は64歳。朝鮮戦争特需で街が活気づいた北九州の小倉生まれ。看護師としてバリバリと働き、看護師長にまでなった人なのでテキパキ、シャキシャキしている。物事に対して雑に処理することが多いが、全てにそつがない。気も若く、あたしと話が合う。当然の如く医療に詳しく、病気になったり怪我をしたりするといつも的確な指示が下される。お義父さんとは見合いで結婚しているが、恋愛に関しては大らかな感覚を持っている。いろんな豆知識を持っていて、本物のおばあちゃんの知恵袋的存在である。
嫁いで高取家に入ったけど、ダンナと知り合う前からお義母さんとは親しかったので、ややこしい嫁姑問題などは無い。ずっと昔からの知り合いだった理由としては、あたしが中学からスポーツに明け暮れて、怪我だの体調不良などがあった時に、ずっと通った病院に、お義母さんが看護師として働いていたからだ。お義母さんとは、どうやったら頼りないダンナ(息子)を教育できるか、日々話し合う仲でもある。
まりんは、あたしの9歳の娘。家の中では勝気で口が達者だけれど、外では自分を出せない完璧な内弁慶。運動神経が鈍く、運動会の前の日は決まって雨乞いをしている。上手くもない絵をよく描いているので、オタクになりはしないかとドキドキしている。世の娘のように「大人になったらパパのお嫁さんになる」とは言わずに、「じいじのお嫁さんになる」と言い続け、その度にお義父さんを泣かせ、お義父さんに望んだものを買ってもらうという技を使う。学校では自分を出せずにモジモジしてしまう。このモジモジは、絶対ダンナのDNAからきたものだと思う。
春太は、何を考えているのか意味不明な3歳児。あたしよりもばあば(お義母さん)の言うことをきく。動物も虫も大好きだが、猫だけは一度引っ掻かれたトラウマから大嫌い。男の子はある程度バカみたいなことをするが、うちの息子は予測不能さが尋常ではない。持ったものは落とす、預けたものは無くす、高いところは登る、登れば落ちる、棒を持てば振り回す…という普通の男の子の生態に加えて、更に、音楽が鳴れば脱いで踊る。猫を見たらオシッコかけようとして脱ぐ。ヒーローショウを観に行くと、必ずステージに上がって脱ぐ。絶対に私似ではないと思っている。








